私たちの取組み研究開発

木を使いこなす多彩な技術の開発

DLTの開発・導入

DLTは、木ダボのみで接合し製造時に接着剤や釘を使用せず、100%木材から出来ている積層材です。小規模な設備でも製造可能なことから、中小製材工場での生産に適し、また製造時や廃棄時の環境負荷が小さいことから、新しい木質素材として期待されています。長谷萬グループでは、国内への導入と普及に向けて技術開発を進めています。また、「BSボード」として商品化し、製造・販売を開始しております。

BSボード

利用が可能な部位

床・壁・屋根などの構造材として、また木の風合いを活かした現わしの意匠材として活用が可能です。建物の構造材から、内装材、家具などインテリア用途まで、多彩な用途に活用が可能な木質素材です。

構造試験の様子

店舗内装事例

DLTは、板を並べて穴をあけ、木ダボを差し込むという、とてもシンプルな工程で製造できます。この製造の容易さと、木材の加工性の高さを活かし、製品を構成する木材の断面形状を予め切削加工し、後から木ダボで接合することで、多彩な表面デザインを可能としています。板材を接着してから整形切削する木質建材とは異なり、簡単な製造工程で多彩な表面デザインが可能となっています。

自動設計技術を用いた住宅販売システムの開発

長谷萬グループでは株式会社アーキロイドとタイアップのうえ、同社の自動設計技術を用いた当社住宅向けの販売システムを開発しています。このシステムは、利用者が敷地条件や希望の間取りを選ぶと、部屋の配置、開口、構造計算や法適合性判定、プレカット用のCADデータまでを自動で作成するものです。慶應義塾大学SFCのプロジェクトでは、当社と株式会社アーキロイドとの協働により、自動設計プログラムを用いて、意匠データからプレカット用のCADデータを作成し、実際に建設が行われました。今後、さらに実物件での活用を進めていきます。

プログラムのフロー(株式会社アーキロイド 作成)

産学連携の取組み

長谷萬グループは、産学連携により、新しい木造建築の創造を目指しています。

慶應型共進化住宅

新素材CLTの普及に向けて様々な施工実績を積み重ねています。CLTを活用した実験住宅「慶應型共進化住宅」を施工し、先進的な住まい方を提案するプロジェクト「エネマネハウス2014」で展示されました。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のSBC(Student Build Campus)に参画しています。学生や教職員の皆様が直接設計・施工するコンセプトのキャンパス実現に向けて、材料提供や施工について、全面的に協力しています。

館林事業所 事務所棟

当社館林事業所内でCLTを用いた事務所棟を建設し、東京大学生産技術研究所腰原研究室とともにCLTの施工技術の研究を行いました。